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歯周病の検査、それ大丈夫?①
歯周病の検査、それ大丈夫?①
このお話は、歯科医療関係者のためや、他の歯科医院のこと、健康保険のことを批判したりするものではありません。当院は、通常の歯科医院と違い、歯周病治療専門クリニックです。パッと見た感じだと、一般歯科医院との違いがわかりにくいと思います。その違いについて、解説するためのコラムです。多くは一般歯科医院であるため、今まで一般には知られていないことも含めて、ご説明します。シリーズにな利、誤解を招かないよう、最後の回まで読んで頂くことをお勧めします。では、はじめましょう!
お口の中の状態、特に歯周病の状態を確認するためには、歯周病検査が必要です。歯周病の検査には、大きく分けて、2つ、レントゲン検査と歯周組織検査があります。
第1回は、レントゲン検査について、お話ししたいと思います。歯周病治療で必要なレントゲン検査は、口内法14枚法(もしくは10枚法)です。一般歯科医院では、パノラマレントゲンというレントゲン検査によって、歯周病かどうか、を判断することが多いのですが、パノラマレントゲンだと、画像が不鮮明なことが多く、正確な診査が難しいです。下の画像が、パノラマレントゲンです。(当院の患者さんの画像ではありません)
この画像は見たことある方は多いと思います。この画像も便利ではあるのですが、歯周病治療には向いておりません。そのため、下の画像のレントゲンが必要です。
このような画像が、14枚法です。(画像ではさらに多い16枚法です)(当院の患者さんの画像ではありません)
14枚法がないと、歯周病治療は本当にできません!!!!
欧米でも、治療には必須のレントゲンです。日本でも、日本歯周病学会の認定医、専門医などの申請には、パノラマレントゲンだけでは、申請できません。それだけ、大事だと言うことですが、実際はあまり撮影されていないと思います。
一般歯科でも撮影されているクリニックもありますが、規格的に撮影することは、技術的にも比較的難しいため、クリニック数は少ないと考えられます。もし歯周病治療をしっかりしたいのに、このレントゲンを撮影されていない場合は、他の専門クリニックでの治療をお勧めいたします。
歯医者さんでの治療とはいえ、レントゲン一つでも、差が出ます。
インプラント治療をするためにも、歯周病がないか検査の必要があるため、このレントゲンは必要です。
さらには、インプラント治療にも、このレントゲンは必須です、インプラントは、虫歯にはなりませんが、歯周病にはなる可能性があります。そのため、インプラント治療前には、必ず14枚法と、今後のコラムでお話しする歯周病検査が必須です。
では、次回は歯周組織検査についてお話ししていきます。
歯周病・インプラント専門医
SPIDO院長
大阪大学 非常勤講師
日米2カ国の歯科医師免許保持
歯周病に関して、治療・研究・教育という 3本柱を中心に活動している、歯周病専門医です。治療は、自身の歯周病・インプラント専門クリニックSPIDOにて、研究・教育は、大阪大学歯学部歯周病科や、その他の学会・講演会・歯科雑誌などで、活動しております。
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