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【講演報告】歯科医師向けセミナー 『THE STANDARD』 第7回を開催しました
歯科医師はどこまで学んでいる? インプラント治療の「仕上げ」の重要性
先日、私たち歯科医師向けのスキルアップセミナーを開催しました。今回のテーマは、インプラント治療の最終段階である「インプラント補綴(ほてつ)」です。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、これはインプラント(人工の歯根)の上に、ご自身の歯と同じように見える人工の歯(かぶせ物)を装着する治療のことを指します。
「インプラント補綴」こそが、インプラント治療全体の成功を左右すると言っても過言ではない、非常に大切なステップです。
1. 「ただの見た目」ではない、かぶせ物(補綴物)の役割
インプラント治療は、顎の骨の中に土台(インプラント体)を埋め込む手術に注目が集まりがちですが、その後の「かぶせ物」の設計についても非常に重要です。
かぶせ物には、単に歯の見た目を回復するだけでなく、次のような重要な役割があります。
噛む機能の回復: 噛み合わせが不適切だと、インプラントの土台や周囲の骨に過度な負担がかかり、インプラントの寿命を縮めてしまいます。理想的な噛み合わせを設計することで、他の健康な歯への負担も減らせます。
美しい見た目(審美性): 特に前歯など目立つ部分は、色や形だけでなく、歯ぐきとの境目をいかに自然に見せるかが重要です。天然の歯と見分けがつかないような美しさを追求します。
清掃性の確保とインプラントの長期維持: かぶせ物の形が悪いと、その周りに食べかすや汚れ(プラーク)が溜まりやすくなります。これはインプラント周囲炎(インプラントの歯周病版)の大きな原因となるため、清掃しやすい形に設計することで、インプラントを長く健康に使い続けることができます。
2. 歯科医師が学ぶ「匠の技」とは
今回のセミナーでは、特に「長期的に安定するインプラント治療」を実現するために、以下の点を深く掘り下げて学びました。
デジタル技術の活用: 最新の光学スキャナーやCAD/CAM技術を使い、患者さんの顎の骨や残っている歯の形をミリ単位で正確に再現し、かぶせ物を設計する方法。
材料の選択: セラミックやジルコニアなど、どの材料が患者さんの口の中で最も機能的で美しい結果をもたらすか、科学的な根拠に基づいて選択する方法。
長期的なメンテナンスの視点: かぶせ物が装着された後の、定期的なお手入れやトラブル発生時の対応を見越した設計のポイント。
私たち歯科医師は、ただインプラントを埋入するだけでなく、その後の「かぶせ物」を通じて、患者さんの「噛む喜び」と「笑顔」を長期にわたって守る責任があります。
「インプラント補綴」という仕上げの技術を磨くことで、私たちは皆様に、より安全で、美しく、そして長く使えるインプラント治療を提供できるよう、日々努めています。
インプラント治療をご検討の際は、ぜひ「かぶせ物の設計」についてもしっかりと説明をしてくれるクリニックを選んでくださいね。





歯周病・インプラント専門医
SPIDO院長
大阪大学 非常勤講師
日米2カ国の歯科医師免許保持
歯周病に関して、治療・研究・教育という 3本柱を中心に活動している、歯周病専門医です。治療は、自身の歯周病・インプラント専門クリニックSPIDOにて、研究・教育は、大阪大学歯学部歯周病科や、その他の学会・講演会・歯科雑誌などで、活動しております。
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